カタダのペンギンな日々

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文系・推理嫌いにお勧めしたいミステリー小説8選【初心者にも面白い!】

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1、ミステリー初心者、食わず嫌いの方へのお勧め作品

【2016.2.13更新】

どうも、カタダです。

「はてなブログ」のトップページで偶然見かけたとあるブログ。

 

ものすごくザックリ要約すると、「自分はミステリー小説が苦手で、それは自分が文系だから、推理・謎解きの理系っぽさが嫌いなのだ」という感じの記事です。(本当にザックリでスミマセン…)

まず言っておくと、よくこの手の記事に「文系・理系という分け方など下らない!」などと反論する人がいますが、僕はそんな主張はヤボだと思います。血液型占いみたいなもので、話題として盛り上がるなら乗っかったらいいじゃん!っと思ったり。

かく言う自分もいわゆる「文系」(数学・物理大嫌い)。なので上のブログ主の主張、よく分かります。自分も昔は推理小説を「理系っぽいもの」として毛嫌いしてました。

けど今では、推理小説の面白さに目覚め、ミステリーは最も好きな小説のジャンル。

ということで、

・文系人間だけど今ではミステリー大好き。

・過去20年の江戸川乱歩賞受賞作ほほ読み、東野圭吾の作品も9割以上読んでいる(全読破じゃなくてスミマセン)。

といった感じの僕が、ミステリーが苦手な方でも楽しめる作品を厳選して紹介してみます。

 

2、お勧めミステリー小説を8つ、厳選して紹介

というわけで早速。

①葉桜の季節に君を思うということ(歌野晶午)
葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

 

⇒kindle版あり

ミステリーの一大ジャンルである○○トリックを用いた傑作小説。まさに推理・

謎解きにアレルギーのある方にうってつけの作品。

作品全体の大仕掛けは、もはや笑えるレベル。

むしろミステリーに慣れていない人のほうが楽しめる小説。慣れている人は「ふん、俺は○ページ目でもうオチが分かったぜ」とか言い出しがち。

 

②アヒルと鴨のコインロッカー(伊坂幸太郎)
アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)

 

⇒kindle版あり

伊坂幸太郎はミステリー作家に位置づけられるが、推理・謎解きよりもユーモラスな会話や気の利いた警句なんかが魅力の作家。

そんな彼が「創元推理文庫」という格式ある推理小説のレーベルで出したのがこの作品。いちおう謎の提示も真相の解明もあるが、説明くさいシーンは一切なく、楽しんで読み進められる。

 

③扉は閉ざされたまま(石持浅海)
扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫)

扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫)

 

 

そもそも”論理”というのは理系特有のものではない。「論理学」という学問もあるし。

なのになぜ「文系」の人がミステリー小説を毛嫌いしがちかと言うと、探偵がべらべらと謎解きを機械のようにしゃべったり、あるいは地の文でつらつらと真相が説明される、人間味のない感じにうんざりしてしまうのだと思う。(というか、かつての自分がそうだった。)

その点、この作品は推理の大半が会話のやり取りで披露されるので、読んでいて「人間味」を感じやすい。ディベート(言い合い)を見ている感じというか。

他の作品で挫折した人でも、試してみる価値アリの一作。 

 

④斜め屋敷の犯罪(島田荘司)
改訂完全版 斜め屋敷の犯罪 (講談社文庫)

改訂完全版 斜め屋敷の犯罪 (講談社文庫)

 

 ⇒意外にもkindle版あり 

御手洗潔という、ミステリー好きには有名な探偵が登場する、ゴリゴリの本格推理小説。なのだが、なんといっても真相が笑える。推理小説や探偵というものを斜に構えて読んでしまう人にこそ、オススメしたい作品。ヒントは天狗!

 

⑤どちらかが彼女を殺した(東野圭吾)
どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)

どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)

 

 

何事にも言えるが、往々にして「嫌い」な理由は「上手にできない」からだったりする。つまりミステリー小説の嫌いな人は、「謎が解けた!」という喜び(成功体験)を味わったことがないだけ、とも言えるかも。

この作品は、最後まで読んでも犯人が明かされないという大胆な作品である。が、作中にキチンと手がかりは提示されており、注意深く読めば「どちらが彼女を殺した」のか、キチンと回答を出せるようになっている。(ググれば答え合わせもできる。)

一度、本気で「推理・謎解き」と向き合ってみるもオススメ。

 

⑥日本殺人事件(山口雅也)
日本殺人事件 (創元推理文庫)

日本殺人事件 (創元推理文庫)

 

 ⇒kindle版あり

「日本のことをよく知らない外国人が書いた」という設定の、「間違った日本」を舞台とした本格ミステリー。ヘンテコな世界観で笑えるが、その世界のルールをきちんと踏襲し、謎解きが行われるという意味で、まともな本格ミステリーである。

「ミステリー小説は謎解き以前に、飽きてしまって読み進められない」といった方にオススメ。

 

⑦テロリストのパラソル(藤原伊織)
テロリストのパラソル (角川文庫)

テロリストのパラソル (角川文庫)

 

⇒kindle版あり

江戸川乱歩賞受賞作で、なおかつ直木賞受賞作であるという歴史上燦然と輝く小説。

ハードボイルドを突き詰めると文学に昇華されると証明してみせた奇跡の作品。

硬派な文体だけに、男性向けか。ハマる人にはたまらない作品。

 

⑧午前3時のルールスター(垣根涼介)
午前三時のルースター (文春文庫)

午前三時のルースター (文春文庫)

 

⇒kindle版あり 

ひと言に「ミステリー」といっても、謎解きを主眼とした本格ミステリー以外にも様々な作品がある。(「本格ミステリーとは?」ということを語りだすと長くなるので、ここでは割愛。)

恩田陸、宮部みゆき、湊かなえ、桐野夏生、真保裕一なんかは、いわゆる広義のミステリーと呼ばれる作品が多く、謎解・推理関係なしで楽しむことができる。

そういった「ミステリー」も世の中には多く、簡単にミステリーが苦手と言ってしまうのは損である。で、この作品、意外とあまり知られていないので挙げておく。

能書きはいいから、冒頭50ページ読めばいい。徹夜は避けられないよ!そういう本。

 

3、まとめ

本当は米澤穂信の「氷菓」(古典部シリーズ)も入れたかったのだけど、「9選」ってゴロが悪いのであきらめました。 

氷菓 (角川文庫)

氷菓 (角川文庫)

 

⇒kindle版あり

…と言いつつちゃっかり紹介。

 

以上、ミステリーを毛嫌いする理由を色々と想定し、それらを克服してもらえるような作品を選んでみました。

ミステリー小説には泣けるもの、笑えるもの、パズルのようなもの、キャラクターで魅せるものなど様々な種類があります。

少しかじった程度でジャンルごと嫌うのでなく、いろんな作品を読んでみましょう。

  

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