カタダのペンギンな日々

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国勢調査インターネット回答は安全か?って個人情報を漏らすのは調査員でしょ!

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『国勢調査2015 広報キックオフ発表会』に出席した(左から)藤原紀香、高田純次、高市早苗総務大臣、織田信長 (C)ORICON NewS inc.

http://www.oricon.co.jp/news/

1、インターネット回答のリスクより、調査員による漏えいリスクを考えるべき

どうも、カタダです。

 

2015年から国勢調査にオンラインが初導入されましたね。

インターネット、つまりPCやスマートフォンでの回答が可能になったとのことで、利便性が格段に上がったと言えそうです。

僕も今年の国勢調査はオンラインで済ませるつもりです。

ですが、オンライン化された全てのサービスの宿命とも言えそうですが、「個人情報の漏えいは大丈夫なのか?」「ハッキングの餌食にならないのか?」といった不安の声が続々と噴出しているようです。今年もオンライン回答は用いず昨年までと同様、調査員に回答を書面で手渡しすると考えている人も多い模様。

 

ちなみに今年の方式は、

9月10日(木)から、全国一斉にスタートするオンライン調査への回答用IDを全世帯に配布するため、調査員がみなさまのお宅にお伺いします。

また、インターネットで回答されなかった世帯には、9月26日(土)から調査員が紙の調査票をお持ちします。

(国勢調査HPより)

といった二段階方式がとられており、従来通りの回答方法も認められています。

けど、ハッキリと言いたい。

どう考えたって、調査員に個人情報を扱わせるほうが危険だってば!

 

2、調査員が個人情報を扱うことのリスク

たしかに、インターネットにはハッキング等セキュリティ上のリスクがつきまといます。昨今、公務員系のサイトがハッキングされたりしていることを考えれば、安心だと断言できない辛さはあります。

けど、それを差し引いても、調査員に個人情報を扱わせることのリスクが高すぎる!

 

実際、今年、すでに調査員による、「インターネット回答の利用案内」(書面)およびパスワード・IDが書かれた通知書の配布が行われていますが、こちらすでに、いくつか情報漏えいの「事件」とも呼ぶべき事案が発生しています。

 

事案①「パスワード・ID通知書」ドアポスト投函
怖いんだけどー!

パスワードとIDが並べて書かれた通知書が、調査員の手によってドアポストに投函される事態が続出しているようです。しかも集合ポストにも!

この書面、封すらされていないんです。

個人情報を何だと思っているのか…!呆れざるを得ないです。
(ちなみに僕はこの書類は、訪問してきた調査員から手渡しで受け取りましたが。)
 
国勢調査の調査員は、ある種アルバイトに近い、やとわれ公務員です。リスク管理意識の植え付けが全く徹底されていなかったようですね。。
 
事案②調査員による、個人情報紛失
 

2015年本当にあった事件です。

これが国勢調査の回答の書類の流出だったらと思うと、本当にゾッとします。そしてそれはもちろん、起こりうることでしょう。
 
事案③なりすまし、かたりの危険
これは毎年のように発生し、注意喚起されているケースですが、そもそも訪問による配布・回収が行われるから、なりすましが発生するんです。
別の記事でも書きましたが、実際、僕の家にも国勢調査の調査員と名乗る人がやって来て、書類を受け取る際に「名前」と「家族構成」を聞いて帰っていきました。ですが、この人が本物か偽物かなど、その場では判断できませんでした。
もちろん、総務省統計局かどこかに問い合わせれば本物かどうか照会できるとは思いますが、その場でそこまできちんと確認する人は少ないでしょう。
(僕も、まあ大丈夫だろうと根拠なく自分に言い聞かせ、個人情報を教えてしまいました。)
 

3、ではどうすべきか?

①とりあえず、パスワードとIDは郵送(できれば本人確認郵便等)する。
⇒これに関しては、郵送一択でしょう!
 ②できれば回答方法はオンラインに一本化し、未回答者のみ訪問による書面配布・回収を実施する、という段取りにする。
 
たしかにオンライン回答に対する信頼の構築も課題ではありますし、すべてをそちらに移行させるのは困難(高齢者が回答しなくなるだろうし)でしょうが、①くらいは来年にでも改善してほしいものです。

penguin-diary.hatenablog.com

この記事でも書きましたが、とにかく調査員による配布・回収という調査方法が、前時代的で胡散臭い。胡散臭いから、詐欺の付け入る隙が生まれる。ということで、前々から違和感を感じておりました。

オンライン化がより浸透していくことを望みます。

 

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