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カタダのペンギンな日々

ブログの可能性を模索する様子を見せるブログ。

クラウドワークスで主婦が搾取されるのを目撃した話。それでも稼ぎたい人への注意点

ビジネス WEB/TV 社会
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二大クラウドソーシングサイト(クラウドワークス、ランサーズ)で仕事した僕が見た労働力を搾取される主婦たち。 

 (※2017.1クラウドソーシング業界の現状を踏まえ加筆・修正しています。)

 

どうも、カタダです。

僕が実際にクラウドソーシングサイトで働いた経験を踏まえ、自分が見た「クラウドワークス」「ランサーズ」の問題を書いてみます。(軽く事例の暴露あり笑)

 

その前に、昨年に起きた、「クラウドソーシングサイト=稼げない」騒動について、軽く経緯を整理しておきましょう。

・2016.3のクラウドワークスIR発表を機に、月20万円以上稼げている人が111人しかいない!と話題になり、「稼げないサイト」であるという文句が次々と噴出。

・それに対しキングコング西野氏が、以下の記事をFacebookにあげる(大きな騒ぎのポイントです)。

※この辺の流れは以下の記事がまとめてくれています。

クラウドソーシングの向かう未来は?クラウドワークス騒動まとめと考察 - NO TITLE

 

西野氏の記事の主題は「別に20万も稼げなくたってええやん!」ということで、それ自体は僕も同意なのですが、以下の箇所。

本来、収入がゼロだったところを、月に5万円でも「自分の力で稼げる」という選択肢が生まれたわけじゃん。

5万円あれば、どれだけ助かることか。

で、単価を上げたけりゃ自分に付加価値をつけてプレゼンすりゃーいいし、「月に5万円じゃイヤだ!」というのであれば、簡単な話、利用しなきゃいいんだよ。
「ここで働け!」と首根っこ掴まれたわけじゃないんだから。

ニシノ アキヒロ - ここ最近のクラウドワークスのネガティブ記事で、腑に落ちるものが一件もないんだよな。... | Facebook

うーん…そもそも月5万円稼げるという金額がどこから出てきたのか謎ですが(ビギナーが5万円稼ぐのは結構大変です)、続けて西野氏はこうコメントしたとのこと。

母ちゃんが20円でも安い牛乳を買い求めて、あちらこちらのスーパーを行ったり来たりしていたのを、子供の頃ずっと見て育ったので。
あの時代にクラウドソーシングがあれば、もう少し母ちゃんもラクできたと思う。

キンコン西野氏のクラウドワークス批判記事に対する言及が正論すぎる。クラウドソーシングの本質とは? - 未来は変えられるの?

 

これなんですよねぇ…。この件に限らず、主婦や母親を苦しめるのは決まって「昔のほうが大変だった」「それに比べれば今はマシ」という意見なんですよねぇ…。

しかもあたかも主婦を擁護しているかのような文脈でこの発言をしているのがタチが悪い…。

 

端的にいってクラウドワークスやランサーズなどの「クラウドソーシングサイト」の問題点――それは、超低単価で労働力が搾取されること。これにつきます。

これは「ないよりはマシなんだから我慢しろ」で片づけられるような問題ではありません。(現実社会の雇用では最低賃金が定められていますものね…。) 

クラウドソーシングには最低価格設定がないため、恐るべき低単価の案件がゴロゴロ溢れかえっています。このことが認識できていないと、これらのサイトで稼ぐのは相当にしんどい作業になるでしょう。

 

ところで、「なら、そんな低単価の案件に手を出さなければいい」「価格は需要と供給の関係で決まるんだから、やるほうが悪い」という意見が出ることでしょう。

それはもっともですが・・・

ということで、なぜそんな超低単価案件に手を出してしまうのか――僕が実際に見聞きした主婦の実例を元に整理してみようと思います。

(※ここでは「主婦」として書いていますが、もちろんそれ以外にも当てはまる人は多いと思います。)

 

超低単価案件に手を出してしまう理由

1、「他に稼ぐ方法がない」という自虐意識

キングコング西野氏の言及がまさにこれですが、「育児や介護などで外に出ることができない私に仕事をさせてもらえるんだから、それだけでありがたい」「仕事を単価でえり好みなんてする資格、私にはない」といった意識です。

「ないよりはまし!」という意味ではそうなのでしょうが、だからと言って搾取されていいわけではないはずなのですが…。

 

2、自分の労働の価値を不当に低く見積もっている。

僕が実際に話を聞いた主婦の方は、上記のような「我慢」という感覚ではなく、単純に自分の「仕事」にそこまでの価値がないと思っていたようです。

未経験だからまずはスキルを向上させるという、「見習い期間」的な認識も持っていたようでした。

  

3、「価格を気にせず楽しんで書くのが稼ぐコツ」という涙ぐましい意識づけ

これも聞いて妙に納得したのですが、「単価なんていちいち気にしていたらやってられない。やりたい仕事を楽しんでやる」という意識づけ。

気持ちは分かります。クラウドソーシングサイトを利用する上で、記事を書く時間のほかに、案件を探す時間ってけっこう取られるんですよね。なら片っ端から着手していこう、そう考えるのは分かるのですが…。

これを逆手に取り、とあるクラウドソーシングサイトでは、報酬がアトランダム(くじ引き)で決まるというゲーム性を持ち込んでいるという話も聞きました。

これではまんまと搾取され続けるいっぽうでは…。

 

4、そもそも低単価案件ばかりだから手を出してしまう。

上の話と関連しますが、そもそも低単価案件ばかりだから手を出さずにはいられない、というのがもっとも実情に即した理由でしょう。はじめは案件一覧から比較的高単価な案件を探していたけど、もう探す時間がもったいないとあきらめてしまい、なんでもかんでも着手してしまう。そんなところではないでしょうか。

 

 

大きく理由を分けると、こんな感じだと思います。

 

主婦が稼げないもう一つの理由

ちなみに、「超低単価案件に手を出してしまう」だけでなく、主婦には「真面目すぎる」「責任感が強すぎる」という問題があります。(本来は素晴らしいことではあるはずです!)

具体例を挙げると…

僕がクラウドワークスでもっとも衝撃を受けた案件の一つに、「Q&Aサイトを新しく立ち上げるので、goo知恵袋2000件リライト作業をお願いします」といったタスク案件がありました。(※細かい点はわざと変えていますが、本当にこういった案件です。)

しかも「キーワードは一番前に持ってくる」「文中に年齢が入っている場合は前後2、3歳ズラす」といった細かいレギュレーションが決まっていました。(いま思い出してもヘドが出る案件ですねw)

 

こんな案件でも、主婦ワーカーさんは律儀に、「年齢をズラすと意味が合わなくなるのですが、それに合わせて本文も××のように変えてもよろしいでしょうか?」「念のため調べてみたら文中に事実誤認と思われる箇所があったのですが、直してもよいでしょうか?」など、いちいち質問を発注者に投げかけていたのです。

 

いや、真面目すぎるだろ!

やっていることは正しいけど、そこまで単価もらえてないでしょアナタたち!!と、思わず心で叫んでしまいました…。

 (※詳しい説明は省きますが、この案件はチャット式でタスクが管理されていたため、受注者と発注者のやり取りを目の当たりにすることができた。) 

 

 

 ×  ×  ×

 

という、なかなか受注者に厳しいクラウドソーシングサイトですが、とはいえ在宅で働きたい方の強い味方であることは事実でしょう。使い方さえ間違えなければ、副業・小遣い稼ぎとしては有益なサービスだと僕も思います。

なので、少しでも稼ぎたい(搾取されたくない)人のために、自分なりに注意点を書いてみます。

 

クラウドソーシングで収入を上げるための心得・コツ

 

1、発注者はクズで、クズな仕事が多いということを認識する。

はっきり言ってこれが1番言いたいw

こちらの記事にもエンジニアの視点から書かれていますが…

前提として発注者はかなりクズであるケースが多く、クズ発注者は言い過ぎだとしても、案件自体は控えめにいってもクズ案件が多いです。

そもそもクラウドソーシングのライティング業務の一つの柱となっている「リライト」という作業、これの多くが、「パクリと気づかれない(気づかれたとしても訴えられない)ように改ざんしてパクる」ための作業だということは、ほとんどの受注者(特に主婦!)は知らずにやっているでしょう。

ちなみに、このあたりの問題が顕在化し、社会問題まで発展したのが2016年後半に起きた、一部上場企業のDeNAによる「WELQ騒動」です。

※WELQ騒動とは・・・

一部上場企業であるDeNAが運営する「WELQ」等いくつかのサイトが、クラウドソーシングで他サイトからのコピペを奨励する記事を大量発注、医療等の誤情報を平然と公開。検索上位を独占していることが発覚。批判が殺到し、社長らによる記者会見にまで発展した。これを受けサイトは閉鎖された。

(※この騒動を契機として、2017年のクラウドソーシングサイトには多少の改善が見られています。詳しくは後述。)

 

他にも依頼文が前の依頼をコピペして作ったためつじつまが合っていないなど「あるある」ですし、「誤字脱字に気をつけてください」と書いてある文に誤字があるなど、うんざりさせられる光景が多々見られます。

 

また、スパムの片棒を担がせるような依頼など、「倫理的にどうなの?」という作業を超低単価で発注する。それがクラウドソーシングです。(もちろんなかには健全・誠実な案件もあります!ただ残念ながら質の悪い案件が目立つ。)

 
2、手を抜く。
ここまで読んでいただければ意味は分かるでしょう。発注者がこのような姿勢なのですから、受注者は、「いかに効率よく早く終わらせるか」という視点を持ち、作業しましょう。
そうは言っても仕事だし全力を注がないとーー?いいえ、コストパフォーマンスを考えることも仕事の一部です。
もちろん納期を守るなど最低限のマナーは求められますが、手を抜くところはしっかりと抜きましょう。(発注者だってそこまでの完成度は求めていません。)
 
でも、発注者に気に入ってもらえないと、次がない――?いいえ、発注者は履いて捨てるほどいますし、クラウドソーシングサイトは今やいくつもあります。
 

※比較的おすすめできるクラウドソーシングサイト

クラウドワークス【⇒サイトへ】

ランサーズ【⇒サイトへ】

REPO【⇒サイトへ】

…業界案件数No1をうたうサイト。「お友達紹介」などもあり、取り組みやすい。 

サグーワークス【⇒サイトへ】

…ライティング・アンケート案件に特化しているため、初心者がとりかかりやすい。

※二大クラウドソーシングサイトはもちろん、この4つあたりを押さえておけば充分でしょう(すべて登録無料)。
すべてを使いこなすというより、「選択肢」を持ち、心に余裕を持ちながら、自分に合ったサイトを探すことをおすすめします。
  
3、タスクにしか手を出さないをやめる
具体的な話になりますが、「タスク案件」ばかりをせっせとこなしていても、自分の作業単価はいっこうに上がりません。なるべくプロジェクト案件に取り組み、報酬を少しずつ挙げていく動きをしていきましょう。
例えば依頼者が気に入ってくれてまたアナタに依頼をした場合、少し値上げを交渉すると応じてくれるケースは多いです!
  
4、そもそも楽して儲けるなんて考えてはいけない。
「手を抜く」と相反するようですが、手を抜いて稼ぐためには、頭を使い工夫するしかありません。上の「タスクにしか手を出さないをやめる」など自分なりの努力・工夫を重ねていけば、副業としては「まあ満足できるかな」くらいの収入にはなる気がします。(月20万とかは特別な技術でもない限り、正直難しい。) 
 
 

まとめ

長々と書いてしまいました…。知人の主婦が現在進行形で搾取されているので、彼女にあてるつもりで書いてみました。読むかは分かりませんが…。
けどここまでの内容が理解できるなら、多少なりとも稼げる余地はあるかなと思っています。
 
繰り返しますが、クラウドソーシングは「労働力を搾取するウェブサービス」であることに疑いの余地はないので、利用するならそれを前提に、少しでも割に合う仕事環境に自分で変えていきましょう
と言いつつ、各サイト運営者には、「最低価格」を決めるなど、受注者を守るような仕組みを作ってほしいと期待しますが、まあ難しいのですかね。どのサイトもそのような動きを見せる気配はないので、自分の身は自分で守りましょう。 
 
 

2017年、クラウドソーシングサイトはより使いやすいサイトになる?

上述の「WELQ」騒動により、クラウドソーシングサイトに大きく2つの変化が訪れました。
 
1、発注者のモラル意識が(比較的)高まった。
あまりにモラルのないサイト運営は叩かれるという風潮が強まったため、従来のようなあからさまな低モラルの発注は少なくなっています(まだゼロではない。)
 
2、クラウドソーシング運営が、低モラル・クズ案件の締め出しに乗り出した。
クラウドワークス・ランサーズはこの問題を受け、いち早く対応に乗り出しました。
「コピペ禁止を打ち出す」「受注者が発注者を評価できる機能を設ける」といった施策により、結果として受注者側にやさしいサービスに改善されたのは嬉しい流れです。
 
 
受注者側も最低限のモラルを守りーーとはいえ気負いすぎず、効率のよい作業を心掛けていきましょう。
 
ではでは!
 
 
 
※クラウドワークス公式入門書↓
新しい在宅ワーク クラウドソーシング超入門 クラウドワークス公認版 (impress QuickBooks)

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 ※主婦に向けて書かれた入門書↓  
 
 (記事初回投稿日:2016.3.4/最終更新日:2017.1.11)
 
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